どんな技術?
What kind of technology we invent?

MRI

MRIは、磁場と電波を利用して生体内の内部の情報を画像にする装置である。被曝の心配がなく、また脳やの中や脊椎など、CTが苦手とする部分の断面画像を撮影することができる。

原理

体内には無数の水素原子核(=プロトンproton)があり、個々のプロトンは小さな磁石と同じです。強い静磁場の中にプロトンをおくと、一斉に縦方向に整列します。一定の周波数の電波を照射すると、プロトンが横向きに倒れます。 この外部の電波を切ると、電波を出しながらプロトンが戻ってきます。 緩和の速度は、組織により、また病変により異なります。この電波を分析すると、緩和の速度を知ることができ、これを、画像の白黒に反映させて診断します。

CT(Computed Tomography)

人体に様々な角度からX線をあて、体を透過したx線を検出器で読み取り、水平方向に輪切りにした断面画面をコンピューター上に展開する装置である。

原理

検査対象の周囲を線源と検出器が回転し、検査対象は、X線を全方位から受け、照射されたX線は検査対象を通過し、対象に一部減衰した後、線源の反対側に位置するX線装置に到達し、記録される。それぞれの方向でどの程度吸収されたかを記録したのち、コンピュータで画像をフーリエ変換で再構成する。

補助人工心臓

私たちの心臓は全身に血液を循環させるポンプの役割を果たしています。このポンプの機能が悪化した心臓(この状態のことを心不全といいます。)に代わってポンプの役割を果たすのが補助人工心臓です。

原理

補助人工心臓には様々な種類があり、まずポンプの役割をする血液ポンプの種類によって大きく2つに分類されます。ひとつは人間の心臓のようにドクンドクンと波打って血流を作る拍動型、もうひとつは一定の圧力を加えて血流を作る非拍動型です。さらに、血流ポンプを体の外側に出している体外設置型と体内に埋め込む体内埋め込み型があります。

心臓ペースメーカー

心臓ペースメーカーは、心臓に対する電気刺激発生装置のことで、心臓の病気で、刺激伝導系に障害が起こり適切な機能を失ってしまった場合に刺激伝導系のかわりに心筋を刺激し、必要な心収縮を発生させる医療機器です。恒久的な使用を前提とした体内植込み式のものと、一時的な使用を前提とした体外式のものがあります。

原理

心臓の拍動数は、刺激伝導系と呼ばれる特殊な心筋組織が心拍のリズムを心臓全体の心筋に伝えることによって調節されています。この刺激伝導系に障害が起こり適切な機能を失ってしまった場合に刺激伝導系のかわりに心筋を刺激し、必要な心収縮を発生させる治療に使われるのが心臓ペースメーカーです。心臓ペースメーカーは症状の違いによって胸部、または腹部に埋め込むことで使用され、現在はリチウム電池が最も広く用いられていて一般には10年程が寿命と言われています。